≪本当?嘘?≫櫻井・有吉THE夜会 菜々緒さん・十文字幻斎さんの催眠術解説

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最近、有吉さんと嵐の櫻井さんの番組で

頻繁に催眠のコーナーが

放送されているようですね。

 

僕も菜々緒さんのやつ

youtubeで見ました。

おもしろかったです♪

 

それでなのか知りませんが、

しょっちゅう聞かれます。

 

「あれって本当なの?」

「やらせでしょ?」と。

 

結論から言います。

有吉さんのテレビで菜々緒さんが受けていた

催眠に限って言うと…

 

「本当」です。

(他の番組は検証していません)




 

ただし、

色んな条件が整わないと

あんなことにはなりません。

 

今回はその

「条件とは何なのか」

「催眠ショーと催眠療法の違いは何なのか」について

専門家の立場から考えてみたいと思います。

 

_________________

≪目次≫

1.時間

2.催眠感受性

3.なりたい人がなる

4ダチョウ倶楽部のアレと同じ

5.だから何?(笑)

6.催眠ショーと催眠療法の違い

7.学び・気付き

8.催眠療法は高度なコミュニケーション

_________________

 

時間

まずは

催眠誘導にかける時間の問題です。

 

テレビでは

ほんの十数分のコーナーとして

編集されているので、

 

指パッチン一つで

催眠状態に入ったかのように見えますよね。

 

しかし、一瞬にして

ストンと催眠に入るなんてことは

あり得ません。

 

ごくごく浅い催眠状態でも可能なこと、

例えば”指が離れなくなる・腕が上がっていく”

といったものであれば、

数分あればじゅうぶんですが、

 

激しく感情が表出(泣く・悲しむ・喜ぶ)するってのは

催眠がけっこう深い状態であり、

 

そのレベルまで誘導しようと思うと、

・時間をしっかりかけて催眠状態に誘導する

・催眠に入ったり出たりを繰り返す など、

それ相応の時間とテクニックを要します。

 

●指が接着剤でくっつく

●腕が上がっていく

といった浅い催眠状態と、

 

●激しい感情が表出するレベル

の深い催眠状態とは

区別して考える必要があるということを

まず知っておいてください。

 

でもですね…たまに、

時間をかけなくても、わずかな時間で

かなり深いレベルにまで

到達する人もいるんです。

 

菜々緒さんもそうなのかも。

 

 

催眠感受性

催眠誘導に対する反応能力は

・被暗示性

・催眠感受性

などと呼ばれています。

 

菜々緒さんは

被暗示性・催眠感受性が非常に高い人

なのでしょうね。

 

被暗示性・催眠感受性に関しては、

スタンフォード尺度

ハーバード尺度などの

様々な尺度が研究されています。

 

痛みに対して鈍い人・敏感な人

麻酔が効きやすい人・効きにくい人

がいるように、

催眠感受性にも個人差があります

 

ちなみに同じ番組で、

菅田将暉さんは全く

催眠状態になっていませんでした。

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当然、ああいう人もいます。

 

基本的には

●イメージ力がある人

●集中力がある人

は、催眠感受性が高い傾向にあります。

 

しかし、催眠状態になるか(催眠にかかるか)否かは

●その日の体調、環境

●施術者との信頼関係

なども大きく関係しているので、

 

催眠に入りにくい=絶対にイメージ力・集中力が低い

というわけではありません。

 

もちろん『抵抗』をすると

催眠状態にはなりませんし、

わざと集中しない場合(違うことを考えるなど)も

催眠状態にはなりにくいです。

 

催眠状態は

色んな要素が複雑に絡み合って

起こるのです。

 

 

催眠状態になりたい人がなる

もし、あの怪しい催眠術師と

二人きりで、密室で、

テレビも何も関係ない時に、

同じような催眠状態になるかと言われると

まずならないでしょう。

 

なぜなら

「なりたくないから」です。

 

嫌ですよね。

あんな怪しい人と密室で。

 

タレントさんたちも

●テレビのショーだから安全

●スタッフも大勢いるから安全

だと分かっているから

見ず知らずの怪しいおじさんにも

委ねることができるのです。

 

基本的に催眠誘導は

術者との信頼関係が

成り立っていないと成功しませんが、

 

術者に対する信頼がなくとも

スタッフや共演者、番組への信頼があれば

成り立つのでしょう。

 

では次に、

催眠にかけられた女優さんに

「その場で裸になってダンスを踊りたくなります」

って言ったら、やると思います?

 

やる訳ありません。

100%抵抗して、目を覚まします。

 

なぜなら

「やりたくないから」です。

 

催眠状態というのは

●操られるわけでも

●意思がなくなるわけでも

ありません。

 

暗示を受け入れやすくなるという側面は

間違いなくありますが、

判断できない訳ではないんです。

 

だから、

自分がやりたいこと

やっても良いかなと思えることしか

起こらないようになっています。

 

「服を脱ごうとしてマネージャーに止められる」

「それがおもしろい」

というところまで潜在意識が計算して、

やる人もいるかもしれませんが、

そんなの相当なつわものだけです(笑)

 

 

ダチョウ倶楽部のアレと同じ

よくバラエティでは

「私は絶対催眠にはかかりません!」

「かけれるものならかけてみろ!」といって

催眠ショーに挑みます。

 

そうです。

 

これは完全にダチョウ倶楽部の例のやつと一緒です。

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『かけるなよ!かけるなよ!」と言いながら

自らかかりに行ってるんです(笑)

 

まぁ番組としても

「私はすぐ催眠状態になるんです!」

って人にやっても

おもんないですもんね。

 

●かかりたいからかかる

●かかっても良いと思うからかかる

 

※「催眠にかかる・かける」という表現は

実は正しくないのですが、

分かりやすいように使っています。

 

『ショーとしておもしろいものになる』

『その方がおいしい』

と心のどこかでそういう計算があるからこそ

そうなるんです。

 

心底嫌なら絶対に

そんな状態にはなりませんからねー。

 

当然、催眠状態であっても、

術者の思うがままに

操られる訳ではありません。

 

この番組中にも

「感情を操られる」という表現がありましたが、

これは誤った表現です。

 

感情が表出することはあっても

催眠で感情を操ることなんてできません。

 

菜々緒さんもコーナーの最後に、

催眠状態になりそうにない有吉さんに対して、

「有吉さんもかかりたいという気持ちを

持っていればかかりますよ」

と言っていました。

 

結局、そういうことなんです。

 

 

で?だから何?

「手がくっついて離れなくなる!!」

「目の前のコップが宝物に思える!!」

 

…で??だから何??

何の意味があるの??(笑)

 

ショーに意味を求めるのはナンセンスです。

ショーはそれで良いんです。

 

※手がひっついたり・手が上がる手法は

私たちセラピストも、セラピー前の

ウォーミングアップとして使うことがあります。

 

催眠療法士の中には、

催眠ショーのことを

あまりよく思っていない人も

おられるようです。

 

私としては、

ショー、エンターテイメントとして

●楽しんでくれるお客さんがいるのなら

●被験者が嫌な思いをしないのなら

ありだと思っています。

 

まあ、私自身は

一生やりませんが(笑)

 

私は催眠療法家ですが

催眠術師(催眠エンターテイナー)

ではありません。

 

せっかくの機会なので、

ここで”催眠術(催眠ショー)”と”催眠療法”の違いを

知っておいてください。

 

 

ショーは療法ではない

催眠術(催眠ショー)と催眠療法の違いを

車に例えて説明しましょう。

 

エンジンがかかった状態を

『催眠状態』だと考えてください。

 

エンジンをかける行為が

『催眠誘導』です。

 

催眠ショーとは、

いわば、車のアクロバティックショー

観ているような感じ。

 

ドリフトやジャンプなど

わざとアクロバティックな動きをして、

それを観客に見せることが目的です。

 

では、催眠”療法”はどうでしょう。

 

催眠療法においても

エンジンをかけて走り出します。

ここまではショーも療法も

さほど変わりはありません。

 

ショーとの決定的な違いは

『療法は目的地を目指している』

というところだと私は思います。

 

「どこどこに行きたい」という想いの元、

車を走らせます。

 

なので、ドリフトもジャンプも

アクロバティックな動きも

する必要がありませんし、

見世物にする必要もありません。

 

催眠療法中の催眠状態は

いたって地味なものです(笑)

 

目的地というのは人によって様々ですが、

「恐怖症を解消したい」とか

「習慣を変えたい」とか「症状を軽減したい」とか

「目標を達成したい」とかそういうものですね。

 

催眠療法とは、

●クライアントとセラピストが信頼関係を築き

●催眠誘導を用いて

●催眠状態に入ってもらい

●色んなルート(手法・ワーク)を模索する

 

そして、

目的地を目指すものなのです。




 

学び・気付き

例えば、こんな人がいたとします。

 

「物を大事に出来ない」

「すぐ物にあたってしまうのをどうにかしたい」

というお悩みを抱えるAさんという人です。

 

Aさんに対して催眠誘導をし、

何の変哲もないコップを

宝物のように感じるというような

ワークを計画的に行います。

(実際にこんなワークをするかどうかは別として)

 

すると、Aさんは

コップが大事に思えて仕方がなくなります。

 

「人に渡したくない」

「自分の手元に置いておきたい」

催眠中にそう感じます。

 

そして、催眠から目覚めた後、

今回のワークについて考える時間を設けます。

ここが大事です。

 

気づき・学びの時間です。

 

そこでもしAさんが

「身近な物ほど大事なんだ」

「今、手元にあるものを大事にしたい」と

心底思えたら、どうでしょう?

 

それはAさんの人生において

とても大切な学びになるかもしれません。

 

これはこれで

素晴らしいセラピーだと私は思います。

 

そうやって、催眠ワークを通して

気付きや学びを得てもらうことができるのが

催眠療法なのです。

 

 

催眠療法は高度なコミュニケーション

催眠については、

本やDVDもたくさん出ていますし、

エンジンのかけ方=催眠誘導

ぐらいであれば、

独学でも身に付けられるでしょう。

 

でもね…

『だから何??』

ってことなんです(笑)

 

車を実際に走らせて、

目的地を目指すことができないものに

果たして意味があるのだろうか?

と私は思います。

 

いや、アクロバティックショーを

やるってんなら良いんですが。

 

催眠療法は、

高度なコミュニケーションスキルであり、

脳科学的な学問です。

 

コミュニケーション

心理学

脳科学

をしっかり学び、

 

必要に応じて

解剖生理・言語学なんかも学ばないと

プロとしてはやっていけません。

 

なので、

催眠ショー(催眠術)と

催眠療法を一緒にされると

ちょっとイラッとする

というのが本音です(笑)

 

さて…長くなりましたが、

催眠術(催眠ショー)と催眠療法の違い

何となくご理解いただけましたか?

 

この記事を読んだ後に

催眠の番組を観ると

見方が少し変わるかも♪

 

最後までお読みいただき

ありがとうございました(^o^)



 

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